読者の皆さま、おはようございます、アッキーです!
ゴールデン・ウィーク真最中ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて本日5月5日は、我らが恩師『冨田勲』先生が旅立たれた日です
早いもので一年が過ぎましたが、今年から自分は本日を『シンセサイザーの日』として、冨田先生の功績を改めて称える共に、先生の残してくれた数々の曲を聴いて過ごす日にしたいと思います
そこで登場したのが、この限定CDボックス『冨田勲の世界』です!
オリジナル・デザインの紙ジャケットに入った合計11枚のCDに、冨田勲先生の曲がこれでもかと言う位に大量に収録されています!
視聴はAmazonとローチケHMVのサイトで出来ます。完売ですが、視聴のリンクが残っていますので、ぜひ聴いてみて下さい♪
Amazonは表示が遅くPCのみ視聴が出来ます。ローチケはリンクすると数時間でリンクが切れますのでここからググって『冨田 勲の世界(オリジナル紙ジャケット限定セット)(11CD)』を見ればローチケHMVの視聴出来るページに行けます♪
なんと全11枚の全ての曲が、30秒ずつではありますが聴くことが出来ます!
このCDボックスを持っていない方でも、ぜひ視聴をされて、今後このボックスを購入するか、または1枚ずつCDやレコード購入する時の参考にされると良いと思います♪
ちなみにGoogleで”シンセサイザーの日”と入力して検索してみましたが出てきませんでした
聞いたことは無かったのですが、やはりそう言う日は決まっていないようですね
出来ましたら、本日5月5日をこどもの日+『シンセサイザー日』と新たに決めて欲しいですね♪
あと追加で、4月22日が冨田先生の生誕された日ですので、その日から数えて5月5日まで丁度2週間ありますので、この2週間を『シンセサイザー週間』として、主要な楽器店などでバーゲンなどのイベントを毎年行えば良いと思います
シンセサイザーに関係する業界の方達に、ぜひお願いしたいですね
本当にその位偉大なお方でしたし、これから先も冨田先生の偉業を忘れないため、後生の音楽家達に伝えるために、ぜひ何かイベントやその他の事をしたいと思います
あと、以前時間をかけて執筆しました、冨田先生の出演されましたNHKの番組『訪問インタビュー』全4回の記事も、ぜひこの機会に合わせて読んでみて下さい♪
◆『冨田勲・訪問インタビュー第1回』完全解説【冨田SP第1回記念】◆
◆『冨田勲・訪問インタビュー第2回』完全解説【冨田SP第2回】◆
◆『冨田勲・訪問インタビュー第3回』完全解説【冨田SP第3回】◆
◆『冨田勲・訪問インタビュー第4回』完全解説【冨田SP第4回】◆
では、このCDボックス『冨田勲の世界』について詳しく解説して行きましょう!
ディスク:1
1. 雪は踊っている (「子供の領分」 第4曲)
2. 夢
3. 雨の庭 (「版画」 第3曲)
4. 月の光 (「ベルガマスク組曲」 第3曲)
5. アラベスク第1番
6. 沈める寺院 (「前奏曲集第1巻」 第10曲)
7. パスピエ (「ベルガマスク組曲」 第4曲)
8. 亜麻色の髪の乙女 (「前奏曲集第1巻」 第8曲)
9. ゴリウォーグのケークウォーク (「子供の領分」 第6曲)
10. 雪の上の足跡 (「前奏曲集第1巻」 第6曲)
◆コメント◆
まず最初の曲『雪は踊っている』のイントロのアルペジオが、神秘的でカッコイイですね。
4曲目の『月の光』も、静けさの中に優雅さがあり、最高にその世界に浸れる感じがすきです。
5曲目のアラベスクの口笛は通称『Tomita’s Whistle』と呼ばれ海外でも良く知られています。
7曲目のパスピエなんて、何百回聞いたか分からない位、哀愁があって好きな曲です。
ディスク:2
1. 展覧会の絵 プロムナード
2. 展覧会の絵 こびと
3. 展覧会の絵 プロムナード
4. 展覧会の絵 古城
5. 展覧会の絵 プロムナード
6. 展覧会の絵 チュイルリーの庭
7. 展覧会の絵 ビドロ
8. 展覧会の絵 プロムナード
9. 展覧会の絵 卵のからをつけたひなの踊り
10. 展覧会の絵 サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ
11. 展覧会の絵 リモージュの市場
12. 展覧会の絵 カタコンブ
13. 展覧会の絵 死せる言葉による死者への話しかけ
14. 展覧会の絵 バーバ・ヤーガの小屋
15. 展覧会の絵 キエフの大門
◆コメント◆
このアルバム『展覧会の絵』は自分が初めて聴いた冨田先生のアルバムです。
主題曲になっている『プロムナード』は全4曲入っていますが、それぞれが違う印象を受けるアレンジがなされとても参考になります。
『古城』はおどろおどろしいサウンドになっていますが、好きな曲の一つです。
『卵のからをつけたひなの踊り』は、音がとても可愛く、滑稽なサウンドで良いですね。
『バーバー・ヤーガの小屋』が迫力があって特に好きな曲です。
ディスク:3
1. バレエ組曲「火の鳥」 イントロダクション
2. バレエ組曲「火の鳥」 火の鳥とその踊り
3. バレエ組曲「火の鳥」 火の鳥のヴァリエーション
4. バレエ組曲「火の鳥」 王女たちのロンド
5. バレエ組曲「火の鳥」 カスチェイ王の魔の踊り
6. バレエ組曲「火の鳥」 子守歌
7. バレエ組曲「火の鳥」 フィナーレ
8. 牧神の午後への前奏曲
9. 交響詩「はげ山の一夜」
◆コメント◆
5曲目の『カスチェイ王の魔の踊り』は最高に格好いい曲です。
激しい音の変化とスピード感、どの音一つ取っても生きている感じが良いですね。
最後の『はげ山の一夜』は映画でも有名な曲で「ナチュラルボーンキラーズ」「サタデーナイトフィーバー」
「ファンタジア」等で使われていたようです。
冨田版のこの『はげ山の一夜』は、宇宙を感じる事が出来ます。
ディスク:4
1. 組曲 惑星 火星
2. 組曲 惑星 金星
3. 組曲 惑星 水星
4. 組曲 惑星 木星~土星
5. 組曲 惑星 天王星~海王星
◆コメント◆
最初の『火星』で使われている通称『パペポ親父』の音はとても面白い音です。
そして苦労して作られたトランシーバーを通した音がとても印象的です。
やはり日本人に一番良く知られている『木星』は、より壮大で豪華なサウンドに仕上がっています。
おそらく先生の事ですから、一つ一つの惑星の写真などを参考にしながら、その当時音作りをしていたような気がします。
一つ一つの惑星のように、それぞれの曲の音に個性があって、素晴らしいサウンドに仕上がっています。
ディスク:5
1. スター・ウォーズのテーマ
2. スペース・ファンタジー
3. パシフィック231
4. 答えのない質問
5. ソルヴェーグの歌
6. アランフェス
7. ホラ・スタッカート
8. ソラリスの海
◆コメント◆
映画『スター・ウォーズ』は当時からすごく人気があったようですね。
軽快なリズムマシンに乗せたメロディーは、とても楽しい雰囲気にさせてくれます。
交響曲の定番『スペース・ファンタジー』は、やはりいつ聴いても迫力があって良いですね。
『パシフィック231』のSL電車の表現は、背筋が寒くなる位、素晴らしいサウンドに仕上がっています。
特に、踏切音のドップラー効果を表現した音は「さすが!」の一言です。
皆さん良くご存じの『ホラ・スタッカート』は、とても陽気で何度聴いても飽きない曲です。
ディスク:6
1. 銀色の光を発しながら下降する丸い宇宙船
2. 強電磁波
3. 次元の異なった世界
4. バミューダの海底に沈む巨大なピラミッドと古代人たち
5. 蛍光色に光る宇宙服を着たヴィーナス
6. 地底王国アガルタで遊ぶ子供たち
7. 地球という空洞の器
8. ヴィーナスの唄
9. バミューダの夜明け
10. シベリアのツングースに激突したことのあるまばゆく光る円筒形の物体
11. 古代人の奏するハープそしてヴィーナスと宇宙の子どもたちの未来への唄
12. 牛飼い座1448星雲団への幻想飛行
◆コメント◆
このアルバムで一番好きな曲は『地底王国アガルタで遊ぶ子供たち』です。
軽快なシンセのフレーズの上に絡んでくる、ストリングスやブラスのオーケストレーションが実に心地よく格好良いです。
このアルバムの曲名全てが、学研『ムー』に出てくるようなタイトルばかりで、個人的に好きですね。
ディスク:7
1. ボレロ
2. 組曲「マ・メール・ロア」 眠りの森の美女のパヴァーヌ
3. 組曲「マ・メール・ロア」 夜の森に迷った一寸法師
4. 組曲「マ・メール・ロア」 パゴダの王女レドロネット
5. 組曲「マ・メール・ロア」 美女と野獣の対話
6. 組曲「マ・メール・ロア」 妖精の園
7. 「ダフニスとクロエ」組曲 第2番 夜明け
8. 「ダフニスとクロエ」組曲 第2番 無言劇
9. 「ダフニスとクロエ」組曲 第2番 全員の踊り
10. 亡き王女のためのパヴァーヌ
◆コメント◆
最初の『ボレロ』は誰もが聴いたことがある有名な曲ですが、冨田先生が作ると、ファンタジーぽい感じになって好きですね。
特にこのアルバムの中で好きなのは9曲目の『全員の踊り』です。
この曲も『アガルタで遊ぶ子供達』同様、軽快なシンセのリズムがベースで、その上に絡んでくるフレーズがとても気持ちが良いです。
ディスク:8
1. 組曲「大峡谷」 日の出
2. 組曲「大峡谷」 赤いさばく
3. 組曲「大峡谷」 山道を行く
4. 組曲「大峡谷」 日没
5. 組曲「大峡谷」 豪雨
6. シンコペイテッド・クロック
◆コメント◆
最初の『日の出』は、聴いているとまさしく早朝の爽やかな太陽と、広大な平原を思い起こすようなサウンドです。
『赤いさばく』は、本当に不思議な感じのする曲です。
一部アラビアぽい音階を使っているのと、LFOで音を意図的に揺らしている感じがとても不安定で不可思議な情景を醸し出しています。
『豪雨』の中に時々突然入ってくる効果音が、ものすごく印象的で格好良いです。
こんな感じの、効果音の入れ方はとても勉強になります。
最後の『シンコペイテッド・クロック』は有名な曲で、聴いていてとても楽しい曲です。
ディスク:9
1. 三星のカノン:パッヘルベルのカノン
2. ホイッスル・トレイン:ブラジル風バッハ第2番 “トッカータ”
3. ヴォカリーズ
4. ドーン・コーラス:ブラジル風バッハ第4番 “プレリュード”
5. 天界のアダージョ:アルビノーニのアダージョ
6. ペガサス:ブラジル風バッハ第7番 “トッカータ”
7. コズミック・コラール:主よ、人の望みの喜びよ
8. パルサーからの呼びかけ:ブラジル風バッハ第4番 “コラール”
◆コメント◆
最初の定番の『バッヘルベルのカノン』を聴いていると何かとても懐かしく、心地よい感じがします。
『ホイッスル・トレイン』はまたもや超絶に格好いい曲ですね。
やはり昔の列車は、とてつも無いパワーと、豪快な音を出して走らなければ列車とは言わないんですね。
この曲は最初から最後まで、本当に”列車が走っている音”がして情景が見えてくる感じがします。
こう言う格好良い”トレインもの”の曲をいつか必ず作ろうと思っています。
バッハ第7番 『トッカータ』はリズムがはっきりしていて、ノレル曲でとても良いです。
『主よ、人の望みの喜びよ』は有名な曲ではありますが、特に男女のコーラスの部分は、とても綺麗で冨田先生らしい豪華な音になっています。
ディスク:10
1. ツァラトゥストラはかく語りき
2. 組曲 「惑星」~土星
3. 「春の祭典」~乙女達の踊り
4. 鶴の巣籠り
5. 「ダフニスとクロエ」 第2組曲~全員の踊り
6. あげひばり
7. 未知との遭遇
8. ヴァイオリン協奏曲 第1番~第3楽章
9. 「トリスタンとイゾルデ」~愛の死
10. 組曲 「惑星」~火星
11. 組曲 「惑星」~木星
12. 交響曲 第9番 「合唱」~第4楽章「歓喜に寄す」
13. 「火の鳥」~フィナーレ
◆コメント◆
このアルバムは、1984年にオーストリアのリンツで行われたコンサートを収録したアルバムで、生の楽器とシンセサイザーの融合したサウンドは、この上ない最高に贅沢な響きがします。
バイオリニストである『千住真理子』さんの奏でるバイオリンの音と、山口五郎さんの吹く尺八の音を聴くことが出来ます。
観客動員数8万人のこのコンサートは、この当時世界に向けて放送され、大反響を受けました。
ディスク:11
1. 「ラ・ペリ」~ファンファーレ
2. 三声のインヴェンション 第2番
3. 交響曲 第3番 ニ短調:第5楽章
4. ツァラトゥストラはかく語りき
5. 組曲 「惑星」~火星
6. 沈める寺
7. 覇王卸甲
8. 「トリスタンとイゾルデ」~愛の死
9. 組曲 「惑星」~木星
10. ラプソディ・イン・ブルー
11. 交響曲 第9番 「新世界より」:第2楽章:ラールゴ「家路」
12. 組曲 「火の鳥」:フィナーレ
◆コメント◆
1986年に行われた『ニューヨーク“自由の女神”100年記念コンサート』の一つとして組まれた「バック トゥー ジ アース」のイベントを収録したアルバムです。
この時も、日本から冨田先生と千住真理子さん、山口五郎さんが出演されました。
その他ピアニストの方や合唱団も協演され、史上空前のイベントになりました。
陳音さんの弾く琵琶の音も、すごく情熱を感じる素晴らしい演奏です。
本物の音楽のプロフェッショナルの方々が集まると、このようにすごい演奏が出来るのだと痛感出来るアルバムです。
以上、全11枚のCDの収録曲を全て掲載致しました!
シンセサイザー好きの方は、ぜひこの全ての曲を聴いていただき、冨田先生が当時このレコーディングをしていた時の事をイメージしていただければと思います
巨大なモーグ・シンセサイザーに向って、いくつものケーブルでパッチングをして、ツマミを捻りながら一音一音丁寧に作られた音。。。それを時には手弾きで、時には細かい数値でシーケンサーに打ち込んで、あの壮大で繊細なオーケストレーションと、ハーモニーを生み出してきたのです
自分には到底到達出来ない境地ではありますが、ただ尊敬して仰ぎ見るだけではなく、その境地に一歩でも近づけるように、日々努力をして行きたいと思います
さて、今から本当に1枚目のCDから聴き始めます!
では、またすぐにブログを書きたいと思います♪
今日一日が、皆さまにとって良い一日になりますように。。。
最後に。。。自分が一番好きな、冨田先生の笑顔の写真を載せておきますね♪