オッドアイ猫読者のみなさま、こんばんはアッキーです爆笑

 

オッドアイ猫先月と比べて、大分寒さがやわらぎ過ごしやすくなって来ましたねニコ音譜

 

オッドアイ猫さてさて、今日は前から書きたいと思っていましたシンセサイザー界の巨匠”冨田勲”先生について書きたいと思いますビックリマーク爆笑

 

 

オッドアイ猫シンセサイザーに詳しくない方でも、冨田先生の名前は聞いたことがあるかと思いますニコ

 

オッドアイ猫そして、何がすごいかと言うと、日本ではまだ”シンセサイザー”と言う物がほとんど認知されていない時代に、日本で初めてシンセサイザーを個人輸入して、様々な音を作り、そして歴史的なシンセサイザーのアルバムを次々と出して、世の中にシンセサイザーの音とシンセの素晴らしさを広めた第一人者なのです音譜

 

オッドアイ猫これは、もう超有名な伝説ですが、その当時、世の中ではシンセサイザーについて知っている人がほとんどいなく、冨田先生が巨大なシンセを輸入した時に、空港の税関の検査場で数ヶ月保留されていたのでした~~ビックリマーク笑い泣き

 

オッドアイ猫その時の冨田先生の気持ちを察するのに、おそらく『なんで、あんなに高価な物を購入したのに税関で止められなきゃならないんだろ~。機械物だから大切に扱ってもらわなきゃ困るな。しっかりとした所に保管されているのだろうか?』等と本当に心配されていたのだと思いますガーン

 

オッドアイ猫そして、そのシンセサイザーを”楽器”として証明するために、当時から有名だったイギリスの”キースエマーソン”がステージで弾くシンセサイザーの写真を取り寄せて、それを税関での証明に使って、やっと自宅に持ち帰る事が出来たのと言うことですビックリマーク爆笑(やったね!)

 

オッドアイ猫自分の冨田先生との出会いは、中学1年の音楽の時間、その時の音楽の先生が冨田先生のアルバムである『展覧会の絵』を音楽鑑賞の時間に流してくれた事がきっかけですニコ

 

オッドアイ猫普通のオーケストラの音とは違い、その個性のある重厚な響きの音はきらびやかでとても心地の良い物でしたニコニコ

 

オッドアイ猫冨田先生はその以前から、長い間NHKの番組の音楽を担当していましたので、おそらく幼少の頃からテレビなどで耳にしていたのだと思いますが、改めて名前を知り、それから中学生の少ない小遣いでアルバムを何枚か購入したものでしたCD

 

オッドアイ猫歴代のアルバムやその当時使用された機材に付きまして、また細かくレビューしたいと思いますが、今回からシリーズ化して冨田先生のことについて詳しく書いていきたいと思いますグラサン

 

オッドアイ猫そして、今回記念すべき第1回は、NHKで1983年2月7日に放送された『訪問インタビュー』と言うNHKの番組について詳しく解説しますニコ

 

オッドアイ猫この番組は全4回の特番で、当時の冨田先生の自宅に訪問してスタジオの様子が詳しく紹介されていて、シンセ好きな人にはたまらないものがありますビックリマーク(笑)ラブ

 

オッドアイ猫本当は、この番組をどこかの動画サイトに上げて、みんなで鑑賞してコメントを交換したらさぞや楽しいかと思いますが(笑)いろいろな大人の事情がありますので、出来る限りアッキーがブログで詳しく解説したいと思います音譜ドラえもん

 

◆『訪問インタビュー』第1回 音の響き・音の色 [1983年2月7日放送]◆

 

オッドアイ猫今回の冒頭の収録はNHKの509(CR-509)スタジオで行われ、インタビュアーは斎藤季夫さんですニコ

 

 

オッドアイ猫イントロに流れる音楽はお馴染みのバッハのインベンションで、冨田先生がシンセでアレンジしたものですうさぎ

 

オッドアイ猫ちなみに冒頭の題字も先生の直筆ですドラえもん

 

オッドアイ猫この日、先生はNHKの大河ドラマ”徳川家康”のテーマ音楽の収録に来ていました。(1982年11月と表記されています)ドラえもん

 

 

オッドアイ猫まずスタジオ内で担当者の人達と打ち合わせをした後、NHK交響楽団によるテーマ曲の演奏が行われましたドラえもん

 

オッドアイ猫その重厚で迫力満載のオーケストラのサウンドは、驚くべきものがありますビックリマーク笑い泣き

 

オッドアイ猫指揮者は”秋山和慶”さんで、リハーサルのため、楽団やコーラスの方々は普段着で演奏されていますニコニコ

 

 

オッドアイ猫そして、印象的なのはスタジオ内の高い場所に、誰が見ても分かるように、大きなモニターがいくつか設置され、それが楽曲のテンポに合わせて、赤や緑に点滅していますテレビ

 

オッドアイ猫番組の解説では、これは初めての試みだそうですPC

 

 

オッドアイ猫指揮者の秋山さんが語っていますが、シンセサイザーと大勢のオーケストラの楽団を同期させるためにこのシステムを動かしているそうです時計

 

オッドアイ猫テーマ曲は”2分42秒”でコンマ何秒の狂いも許されない世界で、4拍子の赤が1拍目、緑が2-3-4拍目を表していますメトロノーム2

 

オッドアイ猫この”ブラウン管でテンポを表示する技術”は当時のNHKの最新テクノロジーだそうですビックリマーク(笑)爆笑

 

オッドアイ猫そして画面は冨田先生のインタビューに移り、このテーマ曲について話されていますニコ

 

 

オッドアイ猫『今まで歴史ドラマをやってきた中で”徳川家康”と言うのは特別な存在です。

上杉謙信とか武田信玄とかの武将達とは人間度が遙かに違い、この2人は一国一城の主という感じで、音楽で言うとクライマックスでテンポが緩くなったり、時には早くなったりする音楽が合いますね。

しかし徳川家康に関しては、300年どころか現在まで通じる勢いがあるので、テンポは一定でずっと突き進むような曲が合いと思います。

それで今回はマイコン(パソコン)をスタジオに持ってきて、N響さんに頼んでテンポをキッチリ決めてもらったんですよ』と話されていますニコニコ

 

オッドアイ猫何度も言いますが、このテーマのイントロはものすごく格好良いです爆笑

 

オッドアイ猫オーストラに絡むシンセサイザーのアルペジオと、重厚なコーラスサウンドが最高ですねビックリマークニコ

 

オッドアイ猫それにしても、仕事をしている時の先生の顔がまた最高に格好良いですね~ビックリマークドラえもん

 

 

オッドアイ猫撮影当時50歳で、すでに”世界のトミタ”になっている時ですニコ

 

オッドアイ猫先生がこの曲に付いてこう話されています。。。

『徳川家康の言った言葉に”人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし”と言う言葉がありますが、そのイメージと300年続いた時代が一つの河の流れとなって、海の方に流れていく。。。そう言うイメージで作りました』

 

オッドアイ猫そしてこの後、インタビューの場所が、その当時の東京港区の自宅スタジオに変わります。。。車ダッシュ

 

 

オッドアイ猫この自宅スタジオで、徳川家康のテーマ曲のパーカッションその他の部分を作って、この大きなミキサー卓で、最後のミックスダウンも行われたようです照れ

 

 

オッドアイ猫先生は、背後に積み重ねられたシンセサイザー群を”楽団員”と説明されていますチュー

 

オッドアイ猫右手にはモーグの巨大なモジュラーシンセが並び、上方にはRolandのSystem100Mのユニットがいくつも並んでいますラブ

 

オッドアイ猫そして左手にはディレイやイコライザー等の音響機器群が、ラックに所狭しと収められていますビックリマーク爆笑

 

 

オッドアイ猫この後この番組のテーマ音楽について説明されていますニコ

 

オッドアイ猫曲はバッハのインベンション第13番で、NHKにもこの曲の題名を教えてくれと、電話や手紙が沢山来ていたとのことでした笑い泣き

 

オッドアイ猫そして話は作曲者であるバッハに移りますニコ

 

オッドアイ猫『バッハの作曲方法はとても”メカ的”ですね。

フーガや対位法は理論的、法則通りに曲を作っている。

ベートーベンよりもはるか昔に作られている曲にもかかわらず、何か今の時代にも通じた新しさがあります。

この訪問インタビューのテーマとして、もしも今流行の”ピコピコサウンド”を使ったりすると、2年後とかには飽きられてしまうでしょう。

このバッハの曲は、いつの時代の物か分からない良さをありますね』

 

オッドアイ猫いわゆるこのピコピコサウンド”と言うのは当時流行っていたYMOやその他のテクノ系やニューウェーブ系の音楽の事を指していると思いますが、自分はどちらも好きですが、この”世界のトミタ”の先見性には感服しますし、暗に冨田先生の「今はYMOが流行っているけど、そんな一時的な流行の音楽に俺は負けないぜっ」みたいな気持ちが伝わってきます(笑)グラサン

 

 

オッドアイ猫この当時先生はNHKの”今日の料理”のテーマ音楽も作られていましたドラえもん

 

オッドアイ猫そしてこの他にもいろいろなテーマ音楽を担当されていましたが、同じNHKの「日本の素顔」と言うドキュメンタリー番組のテープを、このインタビュアーの方が持って来て、先生のスタジオで流し始めましたニコ

 

オッドアイ猫この曲は先生が20代の頃に作られた曲で、先生も聴きながら「懐かしいですね~」と言われていますニコ

 

オッドアイ猫そして、番組のテーマ曲を制作する時に、番組の担当者の人が山のような資料を持ってきたり、時には撮影現場に行ったりするのだが、それをして全部が分かってしまうと。曲が浮かんで来ないそうですチュー

 

 

オッドアイ猫このテーマ曲の時はただ一言「日本の寂れ行く文化財の富士山をイメージして作って下さい」と言われそれを作った所、番組内容にピッタリの曲が出来たそうですニコニコ

 

オッドアイ猫この時、2年後の1985年に予定されていた”つくば博”の音響担当の話が来ていて、またその時の音楽についても『今現在流行の音楽(テクノ等)を意識して作っても2~3年後にはどうなっているか分からない。その時にはいずれ古い音楽だと言われてしまうので、今どんな音楽が流行っているのかはあまり意識しないで作曲をする』と言われています音譜

 

オッドアイ猫そして番組の最後で、テーマ音楽を元の”オカリナ風”の音から”エレクトリックピアノ風”の音に変えて演奏して欲しいとのリクエストを受けて、それを演奏して下さっていますニコ

 

オッドアイ猫その音はどちらかと言うとクリスタルベルの音に近い音ですが、とても綺麗な音です(ぜひ皆さんに聴いてもらいたいですが、どうしたら良いでしょうか?(笑)笑い泣き

 

 

オッドアイ猫そして、その演奏と共に第1回の訪問インタビューが終了致しました。。。音譜

 

オッドアイ猫いやあ、この番組はすごく良いですねっ、ぜひDVDかBDで販売して欲しいですビックリマーク

 

オッドアイ猫この様な感じでアッキーによる『第1回の訪問インタビュー』の解説が終了しましたニコニコ

 

オッドアイ猫自分個人的には何といってもこの“冨田勲の生き方”が好きですビックリマーク(生き様がカッコイイ!)

 

オッドアイ猫音楽の流行に左右されず、時代を越えた音楽作りをされていて、旅立たれる1時間前まで普通にお仕事をされていたと言う、正に正真正銘の”音楽家”でありますニコニコ

 

オッドアイ猫自分も、冨田先生のように毎日曲作りに真面目に励んで行こうと思っていますニコ音譜

 

オッドアイ猫また、なるべく早い時期にこの訪問インタビューを含め、いろいろなシンセサイザーや他の興味をもった番組や映画などの解説をして行きたいと思いますビックリマーク爆笑

 

オッドアイ猫では、みなさま興味のある方や面白いと感じて下さった方は、ぜひお気軽にこのブログのリブログやSNSで紹介していただき、ぜひこの番組が発売されるようにムーブメントを起こしましょうビックリマーク(笑)爆笑

 

オッドアイ猫アッキーはこれからも、親しみやすく読みやすく、そして真面目なタメになる内容のブログを書いて行きたいと思いますので、ぜひ応援お願い致しますビックリマークニコ

 

オッドアイ猫今回も長い間お付き合いいただきありがとうございましたビックリマークニコニコ

 

オッドアイ猫では、これから作曲に戻りたいと思います音譜チュー

 

オッドアイ猫もう朝になってしまいましたが、みなさま今日一日を有意義にお過ごし下さいねっ爆笑音譜